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ハードディストーションの要因は 初段の限界

SV811-3のAMPが、なぜ かくもハードディストーションなのか

シミュレーションを見直して、はたと忘れていたのに 気づいた。

初段のカーソードバイアスが2.51V、これを超える入力があると

グリッド電流が流れ始め、初段の入力インピーダンスが急激に低下

するのを、忘れていた。

初段、入力限度ぎりぎりのシミュレーション。18Wにて歪み1%以内。

81118w 

あるレベルを超えると、急激に歪むのは カソードチョークドライブが

要因ではなかった・・反省 反省。

何々は、何々であるは 因果関係を証明してからでないと 危険。

初段のSRPP動作、360VP-Pのスイングは カソードヒータ

の耐圧目一杯なので、絶縁破壊を心配したが E.Hの球は規格

どおりの耐圧があるようだ。

シミュレーションと、実物の歪み開始が かくも一致とは、あたりまえ

だが、大したもんだ。

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真空管アンプ」カテゴリの記事

コメント

初段のグリッド電流は、うっかりすると気がつきませんね。シミュレーションの真空管モデルでも、グリッド電流のモデルまで組み込んでないものもありますから要注意です。組み込んであっても、ゼロボルト以上でグリッド電流が流れると仮定してあるものがほとんどです。実際には初速度により、マイナス0.7V位から流れ出します。カソードにNFBがかかっている場合は、その分だけ助かりますが、無帰還だと要注意です。私はこれを嫌って、初段管にはバイアスの深い球を選ぶようにしています。

投稿: JA2DHC | 2010年2月19日 (金) 21時32分

コメント、ありがとうございます。
不用意にシミュレータに頼ると、モデルを自分で造っていないだけに、どこまで信用していいかは問題ありますね。
私も、初段の動作点には気をつけているのですが、歪み打ち消しに夢中になると、基本を忘れる場合があります。
やはり、最後の実証は実測が重要ですね。今回は最大出力を計る段で、何かへんだな・・で見直して気がつきました。

投稿: 家主 | 2010年2月21日 (日) 19時52分

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