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もう時効だろから

1976~1985年、前の会社での研究開発成果。

すでに時効になった研究テーマ 備忘録みたいなもの。

1、車両運搬情報 赤外線通信装置 開発お手伝い。
 コマツ車両への供給(50t、100tダンプ)
 ロックフィル方式の 丹沢三保ダム建設で威力発揮
 ->積載材料の種類・容積・重さなど厳密管理。
 人間や、一般車両が おもちゃに見える工事車両だった。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0702.html


 ロックフィルダムは、最下層から粘土や砕石など種々の
 材料を複雑に組み合わせ、重力のみで堰を維持する。
 厳密な材料管理で、建設に10年近くかかるが環境破壊
 が少ない。

2、光学式積雪計 開発お手伝い(計算部開発)
 完全除雪道路のため、建設省 国道維持事務所で降
 雪量をリアルタイムに把握。
 除雪車の出動管理に使われた。
 4bitマイコンによる、ディジタルフィルターを
 実用化したが、当時 だれも有用性を理解してくれ
 なかった。統計量によるノイズフィルターは早すぎた。

 滋賀 木の本 というところでテスト、雪深い場所。
 雪国の厳しさを 身をもって体験した。つるつる道路も
 怖かったな・・

http://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/kouji/road/ijisyuzen/tukiyamazawahokadourokisyou/

3、超音波式積雪計(商品化)
 光学方式の弱点、測定スパンが狭いのをカバーする
 方式として開発。
 超音波の反射強度が、1000倍以上変動するので、
 ログampやピークディテクション方式、ディジタル
 フィルターなどの技術を実用化した。

 検証には 真冬の-20℃の群馬・新潟の県境 三国
 峠で、何日も徹夜・・目の前をスキー遊びの車、好奇の
 まなざしで 通過していた。

http://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/J76101/homepage/kouji2005/electricalcommunication/ookoshigawahokadourokisyou/200508/

4、超音波式水位計(商品化)
 前項の応用商品、利根川の藤原ダムや 酒匂川の三保
 ダムで実験検証。
 千葉・埼玉・茨城・東京の接する 栗橋、利根川でテスト。
 十数メートルの高さだと、超音波が風で流され苦労した。

 今で言う、USBメモリの機能を持った、データ格納
 のカートリッジユニットを実用化。
 ケースの着色アルマイトがダンヒルのライターみたい
 な仕上がりで、かっこよかった・・

5、電子会議支援システム(図面画像伝送)
 20Mサンプルの画像帯域のAD変換部を担当。
 ECLで造ったが、振り返ると設計ミスあり・・
 画像クランプに問題があり、画像の明るさで映像品質
 が変動した。

 東京と長崎の間で、ハイビジョン解像度の映像を電話
 回線で伝送した。これは ごく一部を担当。

6、超音波パルスドップラー式速度計(商品化)
 他社が 送波・受波別個の2ヘッド方式であったのを
 1ヘッドで、時分割切り替え方式で実現。
 上司は、絶対できるわけない と断言したが、そう困難
 ではなかった。
 筑波の土木研究所のテストコースで実証。
 難点は、ディーゼルエンジン剥き出しの大型車両では
 エンジンの高周波音(ノッキング音)で たまに誤動作。

 筑波センターは 当時、廃墟みたいな所で食事に困った。
 1km西の かつぜん というトンカツ屋さんは今でも
 営業していて、昔と変わらず いいお味。なめこ汁が絶品。

http://gourmet.yahoo.co.jp/0003504908/M0008000169/


7、放射赤外線式路面温度計 お手伝い(商品化)
 ステファンボルツマンの理論を、そのまま装置化。
 パイロエレクトリック素子というものを使って、黒体炉
 と相手の放射の差を機械式のミラーで切り替えて検出。
 ゲルマニウムレンズなどを使い、けっこういい精度で
 0℃付近を計測。
  
 0℃付近を0.5℃の精度で測れるのは、驚異的だった。
 山間部の道路で、凍結しそうな場所で 時折見かける。

 ステファンボルツマンの理論は、すべての物質はその
 絶対温度の4乗に比例するエネルギーの電磁波を
 輻射している というもの。
 その輻射が100%のものを黒体と呼び、例は水。0%
 は金メッキした鏡面といえば、想像がつくだろう。
 黒体は、輻射エネルギー100%の吸収体でもある。

8、ウォッシュレットGⅠ、GⅡ コントローラ(商品化)
 いわずと知れた、おしりだって洗って欲しい のOEM
 供給をしていたので、このマイコン化を担当。
 試験中、設置したトイレから 女性がなかなか出てこな
 い事態がかなりあった・・なぜか なぞなぞ

 コントローラのファームウェアに、こっそりイニシャルを
 をASCIIコードで入れたが 気がついた人いるかな。
 試作機は、我が家で20年の長きに渡り、故障無く動作。
 3回の引越しに耐えていたが 最近やっと引退。

 NHKのプロジェクトXでも取り上げていたが、真実は
 少し違うな・・当時の相手先の技術部長は、後に社長!
 実に紳士的な会社だった・・いまだかつて比類なき。

9、空港照明CCR装置(コンペ負け、実用化に至らず)
 フーリブローシェの回路 と SCRで、効率のいい
 滑走路・誘導路照明装置を目指したが、他社に負けた。

 空港照明は、ランプが1個切れても 他に影響があって
 はいけないので、工夫が必要だった。

10、土石流警報装置(商品化)
 1980年の長崎、1981年の島根 の大洪水対策で
 建設省が公募したテーマ。
 当時、土木研究所の瀬尾先生 が推進されていた。
 降雨の時間積分値と、降雨の時間微分値の関係をリアル
 タイムに計算し、危険が迫っているか解析する装置。

 転倒マス式の雨量計のパルス信号を 積分&微分、
 危険渓流毎 一定の判定式にあてはめ、危険度を出力。 


11、空間光通信式映像伝送装置(試作まで)
 電波法逃れで、テレビ取材のカメラと録画機器の間を伝
 送する手段として開発。

 山間地で、メンテ困難な場所への信号伝送装置としても
 期待したが、50mwの赤外線では500mくらいが限度
 だが、年数回の霧の気象条件を除けば 実用になった。

12、実用以前のテーマ
 ①画像による、自動車ナンバープレート読み取り
 ->その後、実用化まで15年を要した
 ②画像による、車両速度の計測
 ->その後、実用化まで20年を要した

他にもいろいろ遊んだが、実験で出張が楽しかったな・・
振り返ると 結構、先進的な経験が出来ているなあ。
すでにK室長は故人に、当時の仲間は みんな元気かしら。

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